今日の環境分析 2022年8月5日

昨日、英国中央銀行は0.5%利上げを決定し、この利上げ幅は27年半ぶりの大幅なものとなりました。急激なインフレに対応し、6会合連続の利上げとなりました。同時に発表した金融政策報告書では、10-12月期から景気後退局面入りとの見通しを発表しました。欧州とともに英国経済の先行き不安が高まってきています。
中国の台湾周辺での軍事演習など、米中間の緊張の高まりに警戒が必要です。日曜日まで予定されている軍事演習に関連し、新たな懸念材料が発生する可能性も否定できません。今晩は米国雇用統計の発表もありますが、中国情勢の方がUSDへの影響度を強める局面と判断しています。

通貨相関からは、弱さが継続しているGBP以外の通貨は、日足と四時間足の方向性の強弱の差がみられます。全般に、方向感のない展開が続いており、すべての通貨ペアがレンジ内の動きと判断することができます。個別に収束する動きもほとんど見られず、新たなトレンドの発生は期待できない状況にあります。週末でもあることから、全般に見送り姿勢で臨みたいと思います。

本日は、米国の雇用統計に注目です。最近は、雇用統計にサプライズが少なく、小売売上高や消費者物価指数など、雇用関係から消費者動向に注目が集まっているように思われます。しかし、米国の金融政策の方向性を判断する最重要指標の一つなので、動向に警戒したいと思います。また、同時に発表されるカナダの失業率にも注目です。
経済指標以上に、中国の軍事行動に警戒しています。週末の動向には注意しておきたいと思います。想定外の展開も可能性がゼロではないと認識しておくべきと考えます。その場合、週明けは窓開けの展開が想定されるので、週またぎのポジションは保有しないようにしたいと思います。

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