今日の環境分析 2023年3月28日

 昨日は、ドイツのIFO景況指数が発表され、事前予想を上回りドイツ経済の安定化を確認する結果となりました。欧州の金融不安が解消されたわけではありませんが、最悪の状況を回避しているとの判断から、EURやGBPが堅調な展開となりました。GBPJPYやCADJPYが1%を超える上昇となりましたが、方向感を決定づけるまでには到らず、買い戻しの動きにとどまっています。

 通貨相関からは、JPYの強さが継続しています。昨日はクロス円の上昇がみられましたが、JPYが最強通貨になっています。CADに反発の動きがみられますが、上位足に波及するのか、単なる調整に終わるのか注目しています。JPY・GBPの強さ、AUD・NZDの弱さが目立っており、上位足から下位足まで強弱関係が揃っています。これら通貨の組み合わせに注目したいと思います。

 本日は、米国議会上院で公聴会が開催され、FRB副議長の銀行の相次ぐ破綻に関する証言が予定されています。欧米ともに、大幅な金利上昇が金融システムに影響を与えたことは間違いないと考えています。この先の金融政策のかじ取りに注目したいと思います。また、オーストラリアの小売売上高や英国BOE総裁の発言にも注目です。内容次第で、AUD・GBPの大きな変動がありうるので警戒したいと思います。