今日の環境分析 2023年3月24日

 昨日は、英国とスイスで利上げが発表されました。英国BOEは、11会合連続の利上げをし政策金利を4.25%としました。利上げ幅は+0.25%となり、前回の+0.5%から圧縮しました。前日発表された消費者物価指数(CPI)の伸び率が再拡大したため利上げを継続していますが、今後CPIの伸び率は鈍化すると見通しており、利上げの停止の可能性を示唆しました。スイスSNBは、2会合連続で+0.5%利上げし、政策金利は1.5%になりました。
 市場全般は、依然としてボラティリティが高いものの、小動きに推移しました。

 通貨相関からは、EUR・JPYの強さ、マイナー通貨の弱さが継続しています。USDの弱さも継続しており、USDとマイナー通貨の売りを軸とした通貨選択を継続したいと思います。金融政策の方向感の違いが通貨の強弱を決定しています。米国・英国ともに利上げのゴールが明確になりつつあり、USD・GBPの上値を重さを意識する動きになっています。

 本日は、日本の全国消費者物価指数、欧米各国・地域のPMI、英国とカナダの小売売上高に注目しています。特にPMIは購買担当者景気指数の略称であるように、景気の速報性の高い指標です。今後のインフレ動向を判断するうえで重要な要因となるため、各国・地域の発表時間帯の値動きに注意したいと思います。
 なお、来週から、英国・欧州は夏時間に入ります。

コメントを残す