昨日は、3月7日分のRBA議事録が公表され、4月以降の利上げ休止を検討するとの内容からAUDが下落しました。米国では金融システム不安に対する金融当局の迅速な対応が評価され、不安は一服したと考えられています。しかし、破綻銀行への全面救済に批判の声を大きいことから、金融システム不安は当面継続すると思われます。市場全般では、EUR関連通貨の強さが目立ちました。
通貨相関からは、AUDに代表されるように金利のピークアウト感のみられるNZD・CADの弱さが目立ちます。USDも弱さが継続しています。一方、これ以上の金融緩和が想定されないJPYや、利上げ余地のあるEUR・GBPの強さがみられます。こうした金融政策の違いが通貨の強弱に表れています。JPY・EUR・GBPの買いに対し、USD・AUD・CAD・NZDの売りを組み合わせた通貨選択をしていきたいと思います。
本日は、英国の消費者物価指数に注目です。明日の英国中央銀行の金融政策の発表を前に、内容次第でGBPの値動きは高まると思われます。
それ以上に注目なのが、日本時間明日未明に発表されるFOMCの政策金利です。このところの金融システム不安とインフレ抑制の綱引きの中、0.25%の利上げをするのか利上げを見送るのか注目です。労働市場の逼迫を受けて一時0.5%の利上げも予想されていましたが、可能性はほぼゼロになりました。おそらく0.25%の利上げになると思われますが、発表後のUSDの方向性に注目しています。
明日は、スイスと英国の政策金利が発表されます。先進国の金融政策の違いに注目しています。