昨日発表された米国の消費者物価指数は、前年同月比+6.0%と市場予想と一致しました。8か月連続で伸び率は鈍化したものの、依然として高い水準にあります。銀行破綻による金融システム懸念はあるものの、来週のFOMCでは0.25%の利上げ継続の可能性が高まってきました。前日までの大きな変動への調整が強まり、下位足で発生していたトレンドを否定する動きになりました。
通貨相関からは、GBPの強さが目立つようになりました。NZDも反発の動きを強めています。USDは足元の反発はあっても相対的な弱さは継続しています。通貨相関の動きからは、昨日の調整は一時的なものにすぎないと思われます。上位足から下位足へ方向感の揃った動きが、一段と明確になってくるものと考えています。
本日は、米国の小売売上高に注目です。しかし、昨日の消費者物価指数同様、大きな変動をもたらすことはないと考えています。急速な金利上昇に伴う金融システム不安を警戒する動きが強いことから、金利上昇を背景とした通貨買いの動きは低減してくるものと思われます。