今日の環境分析 2022年11月30日

昨日は、月末を控え、週末には米国雇用統計を控えているため、静かな展開となりました。全般に上位足の方向感に沿った下落となり、CAD関連通貨の下落が目立ちました。このところCADの弱さが際立っており、他の国に先立って利上げ幅を圧縮した、カナダの金融政策の動きが反映しています。

通貨相関からは、CAD・GBPの弱さが目立ちます。CADは上位足から下位足まで方向感が揃っており、明確なトレンドを確認することができます。JPYの強さは継続していることから、CADJPYは100円割れが視野に入ってくるまで下落してきました。USDが反発し、NZDが反落するなど、下位足では調整の動きが見られます。上位足に波及していくのか、一時的なものになるのか、今後の行方に注目です。

本日は、明日未明3時30分にあるFRB議長の発言に市場の注目が集まっています。金曜日の雇用統計の発表を前に、どのような発言があるのか、タカ派色が弱まるのか、USDに大きな影響を与えるので警戒したいと思います。また22時30分の米国のGDPにも注目です。個人消費の内容に注意したいと思います。このように本日はUSDの大きな波乱要因を控えているため、月末でもあることから、慎重な姿勢で臨みたいと思います。

今日の環境分析 2022年11月29日

昨日は、米国では感謝祭の休日明けとなり、前週末の静かな動きから一転して動きました。半分近くの通貨ペアが1%を超える変動となりました。なかでもAUDは、10月の小売売上高の発表を機に大きく下落しました。予想の+0.5%に対し-0.2%と下振れしました。インフレの進行と金利上昇の影響が現れたと思われます。これを受けて、オーストラリアの金融引締めのゴールの近さを確認することになりました。この先に続く、各国の景気指標の発表では内容次第でAUDと同じ動きになることが予想されます。

通貨相関からは、JPYの強さが目立ちます。USD・CADなどこれまで弱かった通貨の反発の動きも目立ちました。逆に、AUDの下落の影響からかNZDの調整が目立ちます。下位足と上位足の方向感の違いがあり、一部の通貨を除いて、収束から発散に向けてのトレンドの発生が確認できません。しかし、目先の調整が一巡した後に、発散に向けた準備段階に入ってきたと思われます。年内最後のトレンド相場が近いと考えています。USDは週末の米雇用統計を前に手掛けづらい展開であるため、方向感のはっきりしているクロス円通貨に注目しています。

本日は、ドイツの消費者物価指数、カナダのGDP、BOE総裁の発言に注目です。それぞれの注目度は低いものの、各通貨にとっては重要度の高い内容なので、当該通貨の動きには注意が必要です。
中国のゼロコロナ政策に伴う国内情勢の悪化懸念や、経済停滞を懸念した原油安など、金融政策以外の経済情勢が重要度を増してきています。長期的な視点にたって、世界経済や各国経済の動向に注意したいと思います。

今日の環境分析 2022年11月28日

前週末金曜日は、米国が感謝祭休暇明けのブラックフライデーであったことから、全般に小動きの静かな展開となりました。前日比でみても、USDJPYの+0.3%が最大の変動率になっており、不気味なくらいの静けさになりました。月末を控えていることから、見送り気分が強まりました。

通貨相関から見ても、前日と大きな変化はなく、GBPの強さが目立ってきました。JPY・NZDの強さ、USD・CAD・EURの弱さも継続しています。これら通貨の組み合わせである通貨ペアの一部ではトレンドを確認することができます。強い通貨同士・弱い通貨同士の組み合わせは回避したいと思います。GBPの動きの良さから、GBP関連通貨に注目しています。個々の通貨ペアでは下位足で収束の動きが強まっていることから、発散に向けて警戒しておく必要があると思われます。

今週は、水曜日の米国のGDP、金曜日の米国雇用統計の発表に注目です。また、週を通して各国の金融当局の発言が予定されており、発言内容には注意したいと思います。閑散な市場にあるため、ちょっとした内容でもインパクトのある動きが発生することを想定しておく必要があります。米国の景気減速感が強まっており金融政策の方向性が見えつつあるため、USDの上値が重たくなっていますが、発言内容や景気指標によっては再びUSD方向への可能性も否定できません。明確なトレンドの確認を待ちたいと思います。
本日は、オーストラリアの小売売上高に注目しています。また、米国では感謝祭の休日明けになるため、想定外の動きに警戒しておく必要があると考えています。このところ、月曜日に大きなトレンドが発生することがあるため、注視しておきたいと思います。

デイトレードの実績_2022年11月第4週

11月第4週は、9通貨ペアで+325.6pipsとなりました。11月第2週の+391.0pipsを下回る最低水準となりました。11回トレードし、7勝4敗、勝率63.6%です。EURAUDは、今週2連敗となり、月を通しても負け越しており、上位足のレンジ内の動きに翻弄されています。今週は、7回サインを見送り、GBPJPY・GBPUSDの2通貨ペアはトレードがありませんでした。また、火曜日と金曜日の2日間はトレードチャンスがありませんでした。

デイトレードのノウハウとなる部分についてはチャートから削除しています。ノウハウは個別コンサルティングにて提供しています。ご興味のある方は、お問合せください。

今日の環境分析 2022年11月25日

昨日は、米国で感謝祭の祝日であるため、米国時間のボラティリティが急低下しました。欧州時間には、ポジション調整の動きが強まり、USDは売られました。全般には、大きな値動きはなく、上位足の方向性に沿った展開となりました。

通貨相関からは、トレンドが明確になりつつあります。4時間足と日足の方向性の強弱感が揃ってきたことから、方向感がつかみやすくなってきました。USD・CADの弱さ、NZD・JPYの強さは継続していると思われます。前日に確認できた日足のサインは4時間足と連動しており、トレンドの継続が期待できそうです。

本日は、米国では感謝祭の翌日のブラックフライデーとなり、米国時間の閑散状況は続くと思われます。週末でもあることから、デイトレードにおいては欧州時間までのトレードと割り切り、スイングトレードにおいてはポジション管理の徹底を図りたいと思います。

今日の環境分析 2022年11月24日

昨日発表された米国のPMIは予想を下回り、景気減速を確認する結果となりました。昨日予想していた通り、PMIが大きく動き出す契機となりました。さらに、本日未明に発表されたFOMC議事要旨では、委員の多数が近く利上げ減速する方向にあることを確認される内容でした。米国の金融政策のゴールが見えてきたことを再認識する結果となりました。本日から始まる米国の長期ホリデーシーズンを前にポジション調整の動きも加わり、USDの下落が目立ちました。

通貨相関からもUSDの弱さが目立ちます。ここ数日、4時間足では反発の動きを見せていましたが、結局は日足方向に戻る展開になりました。CADと同様の動きは継続している模様です。一方で、NZDの強さが継続しており、徐々にAUDも相対的に強さが見られるようになってきました。GBPが相対的に強くなってきているのも目立ちます。全般に、下位足の波及効果の弱い月足を除いた週足以下の動きに徐々に揃ってきている模様です。昨日の動きを受けて、4時間足では多くの通貨ペアにトレンドの確認をすることができるようになりました。今後の金融引締めの余地を図るように通貨選択が行われている印象があります。

米国では、本日は感謝祭のため休場となり、明日もブラックフライデーと休暇モードなります。このため、米国時間はちょっとした材料でボラティリティの高い動きになることを警戒つつも、見送りムードが強まると思われます。21時30分のECBの議事要旨の公表にも注目です。本日は、欧州時間までのトレードと割り切り、値動きを注目したいと思います。

今日の環境分析 2022年11月23日

昨日は、全般に小動きに推移しました。調整の動きを強めており、Mark’s Tradeの日足のスイングトレードでは21通貨ペアのうち1通貨ペアのみがサインの確認ができます。4時間足ではすべての通貨ペアにサインを確認できずにいます。デイトレードでも、昨日は9通貨ペアのすべてにトレードポイントを確認することができませんでした。このように、方向感のない動きにあるため、本日の欧米のPMIの発表が動き出す契機になることを期待しています。

通貨相関からは、日足と4時間足の方向感の違いから分かりにくい展開となっています。そのなかで、NZDの強さやAUD・CAD・EURの弱さが確認できます。通常のトレンドを確認できる局面と違い、全般に強弱感の明確さがないため、短期的視点にたってこれらの通貨に注目しておきたいと思います。

本日は、欧米のPMIに注目です。足元の経済環境を反映した数値となるため、今後の金融政策の方向性を判断しやすくなります。今後の利上げ政策よりも、いつ金融引締めペースを鈍化させるのかが重要視されています。発表時間後の値動きに注意したいと思います。また、日本時間明日未明に、米国の11月1-2日に開催されたFOMCの議事要旨が発表されます。タカ派の発言がどの程度緩和されているのか、来月のFOMCに向けた判断材料となるので内容に注視したいと思います。明日は、米国では感謝祭の祝日となりクリスマスに向けて休暇モードが高まります。ポジション調整の動きが強まると思われるので、突発的な変動には警戒しておきたいと思います。

今日の環境分析 2022年11月22日

昨日は、USDが大きく反発し、USDJPYは再び142円台に入ってきました。連日の金融当局の発言や感謝祭の休暇を前にしたポジション調整の動きなど、ボラティリティの高い展開が続いています。USDJPYは短期的なトレンドを確認できますが、日足ベースでの調整の動きから脱却できていません。週足のミドルバンドを挟む展開が続いており、やや広めのレンジ内の動きと考えています。

通貨相関からは、4時間足でUSDの強さが目立ちます。日足との方向感が逆向きであることから、戻りの動きは限定的と考えられます。USDと逆の動きがJPYになっています。このため、クロス円通貨の戻りの動きも見られますが、限定的と考えています。また、NZDの強さ・AUDの弱さが継続していることから、AUDNZDのトレンドが明確に確認できるようになりました。オセアニア通貨間の強弱を把握したうえで通貨選択を行いたいと思います。

本日は、カナダの小売売上高、オーストラリアの中央銀行総裁の発言に注目です。また、米国時間には連銀総裁の発言が相次ぎます。木曜日からの米国のホリーデーシーズンを前にポジション調整の動きは強まると思われます。ボラティリティの高さに警戒したうえで、トレードを行いたいと思います。