USDJPYの上昇は止まらず、150円直前にまで迫ってきました。前日同様、日中に度々、投資機筋の仕掛けとも思われる大きな動きがあるもの、すぐに戻るなど複雑な動きが続いています。いつ本格的な為替介入があるのかを警戒しつつも、日米の金融政策の違いを反映した動きが続いています。昨日発表された英国の消費者物価指数は前年同月比+10.1%と、40年ぶりの水準となりました。インフレ抑制に向けて、金融引き締めが強化される模様です。
通貨相関からは、JPYの弱さが継続しています。また、USDは下位足では相対的な強さが戻りません。一方で、マイナー通貨の戻りの強さが継続しており、日足へ波及してくるのか注目しています。上位足と下位足の方向感に違いがあるため、通貨選択の難しい局面が続いています。
本日は、オーストラリアの失業率に注目です。金融引き締めのペースを緩めたオーストラリアの雇用関係に変化があるのか注視しておきたいと思います。USDJPYは、今日にも150円台突入の可能性が高まっています。150円台に入ると投機筋の買戻しの動きから、上昇が加速することも想定しておく必要があります。一方で、為替介入に警戒が必要になります。このため、USDJPYは手掛けにくい通貨として、見送り姿勢を維持しています。