昨日、ロシアは、クリミア橋攻撃への報復としてウクライナのキーウを含め複数の都市を攻撃しました。これを受けて、再び長期化懸念からリスクオフの動きが強まり、EURやGBPが売られました。しかし、イングランド銀行が14日までの国債買い入れを増額することを表明したため、GBP安に歯止めがかかる局面もありました。日本・米国が休日であったことから、日本時間・米国時間では値動きが乏しい展開になりました。このため、方向感のない一日でした。USDJPYは145円台後半に入ってきました。146円付近が再度の為替介入水準と思われているため、上値追いには慎重な姿勢になっているように思われます。
通貨相関からは、USDの一強状態が続いていますが、JPYの強さも目立っています。また、EUR・GBPの弱さ、オセアニア通貨のさらなる弱さが顕著になっています。このため、ドルストレート通貨やクロス円に注目です。上位足から下位足まで方向感が揃っているので、各通貨の強弱は明確になっていると思います。これらの強弱感にそった組み合わせで通貨選択をすることに徹したいと思います。
本日は、英国の失業率に注目です。英国では、景気対策と金融引締め方針との混乱は継続していると考えられます。失業率の水準で景気対策が強化されるようであると、GBP安につながることになると思われるので警戒が必要です。明日(日本時間明後日未明)のFOMCの議事要旨公表や明後日の消費者物価指数の発表を前に動きづらい展開が想定されます。特に、消費者物価指数の内容次第では、円安が加速する恐れがあります。その際は、為替介入が想定されるため、USDJPYの値動きには注意していきたいと思います。