今日の環境分析 2022年10月10日

先週金曜日の米国の雇用統計は、ほぼ市場予想通りとなりました。これを受けて、11月2日のFOMCでは4回連続の0.75%の利上げの確度が高まってきました。その後は0.5%、0.25%の利上げをし、利上げは終了するとの見方がメインシナリオになっています。金利差を背景とした値動きは続くと考えられ、USDの強さに表れています。しかし、USDJPYは、米国の金融引締めのゴールが見えてきていること、日本の為替介入の可能性があることから、上値は限定的だと考えています。

通貨相関からは、USDの一強状態が戻りました。JPYの強さも戻ってきました。EUR・GBPの弱さが再び現れてきたことで、マイナー通貨の弱さが相対的に薄れてきました。強弱感がはっきりしていることから、通貨選択がしやすい状況にあります。ともに強い通貨であるUSDJPYを除くクロス円・ドルストレート通貨に注目しています。

今週は、米国のイベントが多くあります。水曜日(日本時間木曜日未明)に発表されるFOMCの議事要旨の公表に注目です。また、木曜日の消費者物価指数、金曜日の小売売上高にも注目です。その他、金融当局の発言が多くあります。インフレの現状や金融引締めの今後の方針などを確認できる重要なイベントになるので警戒が必要です。本日は、日本とカナダは祝日で休場、米国でも多くの州で休日になるため、欧州時間を除いて、閑散な市場展開が想定されます。

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