先週末のジャクソンホール会議においては米FRB議長の発言に注目が集まっていましたが、他の主要国の金融当局の発言にも市場は反応しました。日本銀行総裁の金融緩和継続発言を受けてのJPY安からクロス円の上昇が目立ちました。ECB専務理事の金融引き締め発言は想定以上のタカ派的な内容であったため、EURの強さにつながりました。ECBは、エネルギー危機、異常気象などを受けて、インフレ抑制に向けた動きは積極化しそうです。
通貨相関からは、JPYの弱さとUSDの強さは継続しています。これがUSDJPYの強さにつながっています。EURは上記のように大きく上昇しており、4時間足では最強通貨になっています。EURGBPの通貨強弱を見てもわかるように、EURの強さ・GBPの弱さが明確になっています。EUR・USDの買い、JPY・GBPの売りを軸に通貨選択をしていきたいと思います。通貨強弱の欄も参考にすると、より通貨ペア毎の方向性が分かると思います。
本日は、最重要度の経済指標ではありませんが、ドイツの消費者物価指数に注目しています。欧州のインフレ状況を確認する上で重要になるので、ECBの金融政策への影響は大きいと考えられます。明日以降、重要な経済指標の発表とともに、月末月初を迎えます。ボラティリティの大きい展開が想定されるので、方向感を間違えないように注意したいと思います。