昨日は、多くの重要な経済指標が発表されました。ニュージーランドでは政策金利を市場予想通り、+0.5%利上げし3%になりました。英国の7月の消費者物価指数は、前年同月比+10.1%と6月の+9.4%から加速し、40年ぶりの上昇幅となりました。米国の小売売上高は、前月比+0.0%となりましたが、6月分を上昇修正しました。前年同月比では+10.3%、消費動向を警戒する動きに変化はありません。FOMCの議事要旨において、引き締め効果の大部分が感じられないとする一方で、いずれ利上げペースの減速が必要と示されました。それぞれに重要な内容でしたが、市場へのインパクトは大きくありませんでした。前日比では、AUD・NZD関連通貨でAUD・NZDが大きく下落しました。また、複数のマイナー通貨で日足のMB(20SMA)をまたぐ動きがみられました。日足ベースでの買い・売りの領域転換には注意したいと思います。
通貨相関からは、マイナー通貨の弱さ、EUR・GBPの反発の動きがみられました。多くの通貨で、日足と4時間足の強弱が相反しているため、方向感がつかみにくい状況にあります。日足の方向感は上位足と逆の動きになっていることから、日足ベースでのトレンドを確認することができない状況にあります。収束感がみられないことから、トレンドに向けて発散する動きには程遠い状況にあります。4時間足の動きが日足に波及するのを待ちたいと思います。
本日は、オーストラリアの失業率に注目です。また、重要度は低いものの、フィラデルフィア連銀景況指数に注目です。先日発表されたNY連銀景況指数が予想外の大幅な下落となったことから、発表数字には警戒したいと思います。