今日の環境分析 2022年8月17日

昨日発表されたカナダの7月の消費者物価指数は、予想通りの+7.6%となり39年ぶりの最高値を記録した6月の+8.1%から低下しました。前月よりも低下したのは1年ぶりのため、インフレがピークに達した可能性が出てきたと判断されています。しかし、高水準であることは変わりないため、インフレ抑制に向けた金融引き締めは継続されると思われ、CADの堅調さにつながりました。

通貨相関からは、日足を除いてCADの強さが目立ちます。同様の動きはUSDにも見られます。JPYはUSD・CAD以外に強さが目立ちます。EURの弱さは上位足から下位足まで弱い状況が続いています。欧州経済の停滞懸念が強まっていることが要因と思われます。GBPも弱い傾向にあり、本日の消費者物価指数の発表に注目しています。

本日は、重要な経済指標が多く発表されるため、発表時間付近の当該通貨には警戒が必要です。なかでも、11時のニュージーランドの政策金利、15時の英国の消費者物価指数、21時30分の米国の小売売上高、3時の米国のFOMC議事録公表(7/26-27開催分)に注目です。通常では、FOMCの議事録公表が最大の注目点となりますが、この議事録は0.75%引き上げた時点のものでインフレ対応によるものです。現状は、米国で景気停滞懸念が高まってきているため、過去の討論内容よりも、足元の消費動向を重視する動きになると思われます。このため、小売売上高により注目度が高まると考えます。

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