昨日発表された米国の生産者物価指数は、前月比で-0.5%と予想の+0.2%を大きく下回りました。前日の消費者物価指数に続き、インフレの落ち着きを示唆したことで、大幅な利上げの継続の必要性が薄れたと判断されました。これを受けてUSDは下落しましたが、USDJPYは週足MBが下支えになっています。EURUSDでも前日の高値を抜けず、短期足ではWトップになってきました。これらをブレイクしていかない限り、USDの長期的な強さとEURの弱さは継続していると判断できそうです。ファンダメンタルズがこの動きの裏付けになっていると思われます。
通貨相関からは、前日と変化がありません。USD・EUR・GBPの弱さが目立ちます。USDは日足・4時間足と最弱通貨になっています。EUR・GBPは上位足から下位足まで弱さを示しています。一方、AUDが上位足から下位足まで強さが目立ちます。全般に、通貨間の強弱感は強まっているため、これら通貨の組み合わせに注目しています。
本日は、英国のGDPに注目です。金融引き締めを継続する中、英国経済の実態を把握し金融政策の方向性を確認する動きが出ると思われます。GBPは弱さが継続していることから、英国経済の弱体化を確認できれば、一段と売り込まれる展開も想定されます。また、重要度は低めですが、米国のミシガン消費者信頼感指数にも注目です。このところ、消費関連のデータが相場の感応度を高めています。週末でもあることから大きな動きは期待できませんが、内容には注意しておきたいと思います。