今日の環境分析 2022年8月10日

昨日は、本日の米国の消費者物価指数の発表を前に様子見気分が強く、ボラティリティが低下し小動きに推移しました。全般に、方向感のない展開が続いています。とはいえ収束する動きを強めているわけでもなく、トレンドの発生前の動きには程遠い状況にあります。夏休みで市場参加者が減少していることもあり、当面は大きなレンジ内の動きと思われます。

通貨相関からは、USDは4時間足で最強、日足で最弱通貨になっています。CADも同様の動きを示しており、4時間足の動きが日足に波及し、週足・月足方向へ回帰するのかどうか、今後の動きには注目です。EUR・GBP・JPYの弱さは継続しているため、USDの方向感が明確になるまでは、これら3つのメジャー通貨を軸に通貨選択をしたいと思います。

今日は、消費者物価指数の発表後の値動きに注意したいと思います。前回9.1%に対し予測値は8.7%と改善方向が予想されています。改善幅が予測値よりも大きい場合は金融引き締めの緩和方向が想定されドル安に向かうと思います。逆の場合にはドル高になります。発表を前に様子見を強めていたので、発表とともに方向感が明確になるため、その方向への動きを注視していきたいと思います。消費者物価指数の発表は、このところ雇用統計やFOMCの政策金利の発表と同じレベルの市場インパクトがあります。発表時間の21時30分前後は、すべての通貨で値動きに警戒しておきたいと思います。

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