今日の環境分析 2022年8月8日

先週末の米国雇用統計は、市場予想を大きく上回る結果となりました。米国の景気減速を否定する動きが強まり、USDが大きく上昇しました。再び、インフレピーク感を否定し、今後も大幅利上げが継続するとの見方が強まりました。USDJPYは135円台に乗せ、クロス円全般に上昇しました。週明けの為替市場は、懸念していた中国の軍事演習の影響はなく、大きく窓開けすることもなく、おとなしい展開で始まりました。

通貨相関からは、雇用統計を受けたUSDの強さが目立ちました。USDは日足では最弱通貨になっていることから、4時間足の動きの継続性に注目です。JPYの強さに一服感が出てきていることから、短期的な動きが日足に波及してくるようだと、USDJPYは再び140円を目指す動きも想定されます。GBPは上位足から下位足まで弱さが継続していることから、GBPを軸にした通貨選択をしていきたいと思います。

今週は、水曜日に米国の消費者物価指数と10年債の入札、木曜日に米国の生産者物価指数の発表が予定されています。物価指数の動向によってはインフレピーク感の見方に変化がみられるかもしれません。また、米国の長期金利の動向にも注目されており、水曜日の10年債入札の状況次第では、日米金利差をみたUSDJPYの動きにも影響を強める可能性は高いと思います。
欧米の多くの投資家は夏休み入りしています。市場の流動性の低下も想定されるため、ボラティリティの変化には警戒しておきたいと思います。
中国による東アジア情勢の緊張感の高まりの影響には注視しておきたいと思います。

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