今日の環境分析 2022年8月4日

昨日は、米国ISM非製造業景況指数が予想を上回り、再び金融引き締めに着目した動きが強まりドル高の動きになりました。USDは、米中緊張という新たな材料が出てきましたが、現状は米国金利の動向の影響を強く受けているようです。全般に小動きになっており、日足・4時間足ともにトレンドを確認することができません。クロス円通貨のボラティリティの高さが突出しており、レンジ内の大きな動きになっています。

通貨相関からはJPY・USD・AUDなど、日足と4時間足の逆行の動きが目立ちます。日足のみが月足・週足・4時間足と方向感の違いを示しています。日足の方向感が継続し上位足へ影響を与えるのか、4時間足の動きが日足に波及していくのか注目しています。EUR・GBPは継続して上位足から下位足まで揃って弱い状況が続いています。方向感をつかみやすいEUR・GBPを軸に通貨選択をしたいと思います。

本日は、英国の政策金利の発表に注目です。金融引き締めを継続していますが、英国経済の先行き不透明感が強まっているなか、大幅な利上げを想定するのは難しい状況にあります。政策金利の発表後に行われるBOE総裁の記者会見では、景気と金融政策のバランスをどのようにとるのかコメントに注目したいと思います。また、カナダとオーストラリアの貿易収支も発表されます。実需の為替相場に直結する指標なので注意しておきたいと思います。

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