2020年3月25日の環境分析データ

昨日のコメントでスプレッドの拡大の話をした途端、正常化の方向に戻ってきています。市場の流動性が回復されてきた状況が確認できます。日足の調整の動きが強まってきています。通貨の強弱では、上位足と下位足では反対になる動きが出てきています。4時間足では収束する動きが強まる中、方向感を明確に出せている通貨がいくつか出てきました。日足ベースでボリンジャーバンドのミドルバンド(20SMA)までの調整を想定しています。

2020年3月24日の環境分析データ

USDの強さは継続しているものの一服感も出てきています。その他の通貨で反転の動きもあり、トレンドを終了するのか、継続するための収束の期間なのか、見極めが必要な局面になってきました。上位足の方向性に揺るがない状況にあるため、後者と判断しています。ボラティリティの高さは、大きな収益機会を提供してくれますがリスク要因でもあります。同様に、リスク要因として考えられるのがスプレッドです。このところ、各社のスプレッドが急拡大しており、メジャー通貨以外のスプレッドは異常値ともいえる水準にあります。スプレッドの拡大は、ボラティリティの高さ以外に市場参加者の減少も示していると思います。マイナー通貨の細かい値動きなどをみると顕著です。当面は、メジャー通貨中心にトレードすることをおすすめします。

2020年3月23日の環境分析データ

USDの独歩高の状況が続いています。EURUSDの弱さやEURGBPの強さが継続しており、USD>EUR>GBPの通貨強弱が明確になっており、トレンドを確認することができます。全般に4時間足では目先の調整の動きが強まっており、値動きが収束する傾向に見られます。この後の収束から拡大へ変化する際には、その方向性に警戒するようにした方が良さそうです。

3月第3週の決済トレード

ボラティリティの高い状況のため、毎日の環境分析のコメントで4時間足のトレードをおすすめしています。日足ベースでの決済ルールのサインを待つとタイミングが遅くなってしまいます。このため、エントリーサインは従来通りとしていますが、決済にあたっては個別コンサルでお伝えしている裁量部分を重視し、重要抵抗線やフィボナッチなどを利用して決済しています。

3月第2週の決済トレード

先週(3月第2週)の決済トレードを掲載していませんでした。このため、チャートは3月第3週まで表示されています。合計では若干のプラスになっていますが、1勝5敗と勝率が低下しています。ボラティリティが急拡大している中で、トレンドの初動と判断した動きは反対方向となり、多くが損切りとなりました。

時間帯別ボラティリティ 2020年3月第3週

依然として、高いボラティリティが続いています。米国時間のボラティリティは、複数通貨(*)でグラフ上限を超えていますが、あえてこのまま表示しています。ボラティリティの高いため、各社の売りと買いのスプレッドが拡大しています。スプレッドを意識せずにエントリーすると、ボラティリティの大きな局面ではエントリーと同時に大きな評価損を抱えることもあるので注意してください。通常の2倍以上の値動きなるということは、半分の数量でも通常と同じ収益・損失となるので、数量調整による資金管理が重要です。
(*)GBPJPY(421)、AUDJPY(292)、GBPUSD(406)、EURAUD(708)、GBPAUD(430)、USDCAD(324)、EURCAD(347)、GBPCAD(408)、EURNZD(615)、GBPNZD(494)

スワップ一覧(Axiory/BigBoss/XM)_2020/3/21

今週は、週初のニュージーランドの利下げに始まり、米国の追加利下げ、英国の緊急利下げなど、多くの国で金融政策の変更が行われました。この結果を受けて、各通貨のスワップポイントは修正が行われています。中でも、AxioryのNZD系通貨の変動が目立ちます。

今週も、BigBossは変更していません。同社の運営姿勢を懸念し推奨口座としての扱いを停止しました。

2020年3月20日の環境分析データ

USDの一人勝ちの展開になっています。USDJPYの上昇とともにJPYの強さが弱まってきています。同様のことはEURUSDの動きからEURにも言えます。全般に、トレンドは継続していますが徐々に警戒感も出てきており、だんだんと伸びが鈍くなる展開が想定されます。今日は週末でもあり、極力、週またぎのポジションを持たないことをおすすめします。 また、本日は日本は休日のため、JPYに関連した動きには警戒が必要です。

2020年3月19日の環境分析データ

JPY・USD・EURの強い通貨群の中で、USDの一人勝ちの動きが顕著になってきました。昨日もコメントしましたが、ボラティリティの高い局面では、テクニカルの分かりやすいチャートを示してくれるドルストレート通貨を確認するようにしてください。例えば、GBPAUDの場合はGBPUSDとAUDUSDの組み合わせからできています。このため、GBPAUDの値動きを見る場合、GBPUSDとAUDUSDの値動きを見る方が分かりやすくなります。GBPAUDのように弱い通貨同士の組み合わせより、GBPUSD・AUDUSDのように強い通貨と弱い通貨の組み合わせの方が分かりやすい動きになります。無理に難しい通貨選択をしないようにするには、通貨相関を確認することが大事です。

落ちてくるナイフをつかむな! の解釈

相場格言に 「落ちてくるナイフをつかむな!」 というのがあります。

落ちてくるナイフをつかむと怪我をするからです。

では、いつナイフをつかめばいいのかというと、地面に刺さって動かなくなってからになります。今の相場の動きはナイフではなくボールの動きになります。落ちてくるボールをつかむのではなく、地面で反発したのを確認してからつかめば確実につかめます。

この時、最初の反発でなく、2度目の反発まで待てば、安心してつかめることができると思います。これがW底の考え方です。

今は普通のボールでなく反発力の大きなスーパーボールだと思っている人が多いと思います。しかし、先行き不透明感が強いので、バウンド後の方向性を判断できないラグビーボールと思った方が良さそうです。

時間の経過とともにボールの動きは落ち着いてくるので、しばらく静観することが重要になります。

この話、リーマンショックの頃、投資信託販売担当者向け勉強会で講義していたものです。実際にボールを 床に落として、ボールの動きを見てもらいました。よりリスクを回避した投資を行うには、自己満足の予想をすることなく、確実な動きを納得できることが大事です。これほどの大きな動きは、めったにあることではありません。方向性を確認してからでも遅くはありません。