英消費者物価指数に注目!_6/19(水)

今日の環境分析 2024年6月19日

 昨日、日銀総裁は7月の利上げはデータ次第で十分ありうると発言しました。この発言で円高方向に反応したものの一時的な動きにとどまり、158円台まで円安が進行しました。オーストラリアの政策金利は予想通りの据置きとなり、AUDの強さにつながりました。ドイツのZEW景況感調査では市場予想を下回り、欧州全体の政治不安とともに欧州経済への懸念材料となりました。米国の小売売上高は、前月比で+0.1%となり、市場予想の+0.3%を下回りました。消費減速感が強まり長期金利が下落したことで、USDJPYは157円台に戻りました。市場全般では、小動きに推移し、依然として方向感のつかみにくい展開が続いています。

 通貨相関からは、金利据置きを受けてAUDの強さが戻りました。国ごとの金融政策の違いが通貨に顕著に表れるようになってきました。現在は金利水準の違いで通貨価値が決定していますが、徐々に金利方向のモメンタムの違いが通貨価値を決定づけると思われます。こうした点から、今はJPYの弱さが継続していますがJPY売りのポジションは回避したいと考えています。目先の動きの強いAUD関連通貨に注目したいと思います。

 強い通貨: AUD・NZD
 弱い通貨: JPY・EUR

 日足   : NZD>AUD>USD>GBP>CAD>JPY>EUR
 4時間足 : AUD>CAD>EUR>USD>GBP・NZD>JPY

 本日は、英国の消費者物価指数に注目です。明日に英国の政策金利の発表を控えているため、大きな動きにはつながりにくいと思われますが、警戒しておきたいと思います。また、USDJPYの動きに注意したいと思います。警戒すべき水準となる158円台を見に行きながら、切り返しています。158円台では円買い介入への警戒感が一段と強まると思われ、円売りポジションの解消の動きにも注意が必要になると思われます。本日、米国は祝日となるため、米国時間は閑散な動きになると思われます。