今日の環境分析 2024年6月6日
昨日発表された米国のISM非製造業景況指数は、53.8と9か月ぶりの高水準となり市場予想の50.8を大きく上回りました。ADP雇用統計は、15.2万人増と市場予想を下回りました。強弱入り混じる内容となりましたが、徐々に早期利下げ観測の後退が薄まってきています。カナダの政策金利は、4年3か月ぶりの利下げを実施しました。追加利下げも示唆したため、一段とCADが下落しました。
通貨相関からは、NZDの強さが継続し、JPYの強さも維持しています。USDの弱さが継続し、CADは一段と弱まりました。金利動向の方向性に合わせた強弱感と判断することができます。USD・CADの売りを軸にした通貨選択を継続したいと思います。
強い通貨: NZD・GBP
弱い通貨: USD・CAD
日足 : NZD>GBP>EUR>AUD>USD>CAD>JPY
4時間足 : NZD>JPY>GBP>EUR>AUD>USD>CAD
本日は、ECBの政策金利に注目です。利下げは織り込み済みになっているため、声明文や総裁会見の内容に注目です。年内の利下げ方針などによってEURの方向性が定まると思われます。また、米国の新規失業保険申請件数にも注目です。このところの労働統計では労働需給の逼迫緩和の動きが見られるため、速報性の高い同指標の重要性は高いと思われます。明日の米国の雇用統計を控えているため、USDの動きには警戒したいと思います。