英失業率に注目!_6/11(火)

今日の環境分析 2024年6月11日

 昨日は、明日の米国の消費者物価指数と金融政策の発表というビッグイベントを前に様子見の展開となりました。ボラティリティは低下し、週末の米国の雇用統計のサプライズを消化しながら、小動きに推移しました。そうしたなか、先週後半から週末に行われた欧州議会選において右派勢力が大きく躍進したことを受けて、ECBの金融政策への影響を懸念した動きからEURが軟調な展開となりました。

 通貨相関からも、EURの弱さを確認することができます。下位足の弱さが上位足にも波及しており、GBP対比での弱さが顕著になっています。USDは雇用統計のサプライズの影響を保持し強い展開になっています。EURの弱さが際立つことから、JPYの弱さは軟化しました。NZDやCADは、調整の動きを見せており、日足に波及するのか、一時的なものにとどまるのか注目です。GBP・USDの強さが持続していることから、これらの通貨を軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨: GBP・USD
 弱い通貨: EUR・JPY

 日足   : NZD>GBP>USD>AUD>JPY>EUR>CAD
 4時間足 : USD>GBP>CAD>AUD>NZD・JPY>EUR

 本日は、英国の失業率に注目です。英国内の政局不安があることから、労働環境が金融政策に与える影響は大きいと考えます。対EURでの強さは維持しているものの、値動きには警戒しておきたいと思います。明日のビッグイベントを前に様子見姿勢を強めると思われますが、このような局面ではちょっとした材料に過剰反応することがあるので、注意しておきたいと思います。