今日の環境分析 2024年6月4日
昨日発表された5月の米国ISM製造業景況指数は、48.7と市場予想49.6を下回りました。これを受けて米国金利は低下し、USDの下落につながりました。USDJPYは156円台にまで入ってきました。市場全般では、ボラティリティが高まり、終値ベースでみた変動率も徐々に大きくなってきています。Mark’s Tradeのスイングトレードにおいても、複数の通貨ペアでポジションを保有する状況になってきました。
通貨相関からは、USDがCADとともに弱さが目立ちます。上位足から下位足まで揃って、相対的な弱い位置にあります。JPYは日足までの上位足では最弱通貨にいますが、4時間足での回復の動きが目立ってきています。NZDの強さが継続し、AUDもつれて強くなってきています。EURとGBPは中立的な位置づけとなっています。USD・CADの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: NZD・AUD
弱い通貨: USD・CAD
日足 : NZD>GBP>AUD>EUR>CAD>USD>JPY
4時間足 : NZD>AUD>JPY>EUR>GBP>CAD>USD
本日は、米国のJOLTS 求人数に注目です。今週は、明日のADP雇用統計、明後日の新規失業保険申請件数、週末の雇用統計まで雇用関連の統計の発表が続きます。個々の統計を消化しながら、週末に向けコンセンサスを形成することになると思われます。ISM製造業景況指数では全体の悪化を受けて、雇用指数の上昇には反応しませんでした。本日からの単体の労働統計への反応は大きくなると思われます。その反応は米国金利に影響を与え、USDの下落が加速することが想定されるため、警戒したいと思います。