今日の環境分析 2024年5月21日
昨日は、日本でインフレ期待の底上げから長期金利が11年ぶりの高水準となりましたが、JPYへの反応は限定的となりました。米国では、FRB高官の発言が相次ぎ、インフレ減速判断は時期尚早とのタカ派的発言が見られました。また、BOE副総裁は、夏の間に利下げの可能性を示唆しました。秋に向けて、EU・英国・米国の順で利下げする見通しが高まり、利下げ時期が通貨の強弱につながっています。市場全般では、小動きに推移し方向感のないつかみにくい展開が続きました。
通貨相関からは、JPYの弱さが再び高まり、USDは反転し強まりました。GBPの強さが目立つようになる一方で、AUDの反落の動きが目立ちました。4時間足では日足方向の調整の動きと思われるため、強弱を判断するのが難しい状況です。そのなかで堅調な展開をみせるGBPの買いを軸に通貨選択をしたいと思います。
強い通貨: GBP・USD
弱い通貨: JPY・CAD
日足 : NZD>AUD>GBP>EUR>CAD>USD>JPY
4時間足 : GBP>USD>NZD>EUR・CAD>AUD>JPY
本日は、各国の金融当局の発言が目白押しです。ECB総裁に始まり、米国財務長官、FRB理事や連銀総裁、BOE総裁の発言と、いつになく多い状況となっています。個別の発言には警戒が必要となり、EUR・USD・GBPへの影響には注意したいと思います。また、オーストラリアの5月7日開催分のRBA議事録の公表や、カナダの消費者物価指数にも注目したいと思います。それぞれAUD・CADへの影響が少なからずあることが想定されるため、値動きには注意したいと思います。