今日の環境分析 2023年8月25日

 昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、事前予想23.9万人を下回る23.0万人となり、労働市場の強さを再確認する結果となりました。これを受けて米金利が上昇し、USDの上昇につながりました。本日のジャクソンホール会議におけるFRB議長の発言においては、年内の追加利上げや、来年以降に想定される利下げに転じる時期などに言及する可能性が高いとみられています。このため、市場全般に様子見気分が強く、前日のPMIによる欧米の景気停滞懸念による調整から、USDは反発しEUR・GBPは軟調な動きとなりました。こうした動きから、方向感をつかみにくい状況にあり、昨日発生したMark2の新規サインは損切りとなりました。

 通貨相関からは、EUR・GBPの弱さが継続し、USDは若干弱さが緩和されました。JPY・AUD・NZDはともに堅調な展開となっており、金融引き締めのゴールを確認したオセアニアやこれから金融引き締めの始まる日本と、金融引き締めのゴールを模索する欧米との違いが通貨の強弱に反映されています。EUR・GBPの売り、JPY・AUD・NZDの買いに関連した通貨選択をしたいと思います。

 本日は、日本時間23時5分に予定されているFRB議長の発言が最大の注目です。市場では今週ずっとこの発言を前に様子見を続けていたため、発言内容には警戒したいと思います。また、ドイツのIFO景況指数や東京都区部の消費者物価指数にも注目しています。ともに、欧州・日本の金融政策に影響を与えることになりそうなので、発表時の値動きには注意しておきたいと思います。なお、週明け月曜日は英国は祝日で休場となります。GBPのポジション調整の動きに注意が必要です。

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