今日の環境分析 2023年8月15日

 前週の米国の堅調な経済指標を受けて、USDJPYは145円台と年初来高値の水準にまで上昇しました。本日は、五十日にあたりUSD需要が高まることが想定されるため、JPYの値動きには警戒したいと思います。全般には小動きに推移し今月の方向に沿った変動になっており、緩やかなトレンドとも判断することができます。通貨ペアごとに方向感が明確になってきており、スイングトレードでは複数の通貨ペアにトレンドを確認することができる状況です。いくつかの通貨ペアはすでに決済ポイントまで到達しているため、下位足の値動きに注意したい局面に入ってきています。

 通貨相関からは、USD・CADの強さ、JPY・NZDの弱さが目立ちます。上位足から下位足まで強弱感がはっきりしてきているため、2極化の動きが継続しています。EURはGBP対比での弱さが出ているため、前日までの強いグループから中立に移行しています。USDを軸に通貨選択をしていきたいと思います。

 本日は、日本の第2四半期GDP、オーストラリアRBAの8月1日開催分の議事録の公表、中国の鉱工業生産・小売売上高、英国の失業率、ドイツのZEW景況感調査、カナダの消費者物価指数、米国の小売売上高と、日中を通してFX市場へ影響を与える経済指標の発表が相次ぎます。それぞれの指標の内容次第で、流れが加速するのか反転するのか通貨への波及効果を無視できない状況にあるため、警戒したいと思います。また、USDJPYは145円台半ばまで上昇してきており、いつ金融当局の介入があってもおかしくない状況にあるため、上値追いには慎重な姿勢で臨みたいと思います。

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