週末金曜日は、前日に米国の消費者物価指数発表を受けたUSD安の動きが継続しました。USDJPYは-1.54%下落し、10月末対比では-6.63%の下落となっています。多くの通貨ペアで週足で領域を変える動きとなりました。USDJPYでいえば、長く滞留していた買い領域から売り領域に入ってきました。週足ベースでの変化は、大きなトレンドの転換と考えられるため、週末の流れは継続すると思われます
通貨相関からは、USDの弱さ、JPYの強さが継続しています。ともに、下位足と上位足では位置づけが違いがあるもの、下位足の動きが徐々に上位足に波及してきています。CADはUSDの動きを先行しているかのような動きです。4時間足でも日足でも、多くの通貨ペアでトレンドの発生を確認することができます。先週末2日間の大きな動きの反動はあると思いますが、大局観を間違えないようにしたいと思います。
今週は、英国・カナダ・日本の消費者物価指数や米国・英国の小売売上高に注目です。なかでも、米国の小売売上高が消費者物価指数を裏付ける内容だった場合には、FRBの利上げペースの鈍化を確定するものとして、USDの一段安の可能性があります。また、今週は連日、米国で多くの金融当局者の発言が予定されています。現状の金融引き締めペースの鈍化と判断している市場見通しを、否定する発言が出るのか否かに注目です。