今週から、米国では冬時間に入ったことで、1日の始まりは7時になります。このため、この環境分析の掲載は従来よりも1時間遅くなります。
先週末の米国雇用統計は、強弱まちまちの内容でした。USDJPYは、発表直後に上昇しましたが一時的なものとなり朝からの下落トレンドを維持する動きとなりました。全般に大きく動き、前日に日足のミドルバンドを抜けた通貨ペアが再び反転しました。多くの通貨ペアでミドルバンド付近に位置しているため、方向感のない展開を示しています。逆に判断すれば、大きなトレンドの始まりを待っている状況にあります。
通貨相関からは、JPYの反転があり4時間足で強さが目立ちます。USD・EUR・GBPともに弱いため、クロス円通貨の動きに注目です。日銀のスタンスに変化の兆しが見られるため、円高方向への警戒を強めておく必要があると思われます。メジャー通貨が弱い状態にあるため、相対的にマイナー通貨の堅調さが目立ちます。JPY高、USD・EUR・GBP安の動きに沿った通貨選択をしたいと思います。
今週は、火曜日に米国で中間選挙が行われ、選挙結果は水曜日に判明します。バイデン大統領の政権運営への影響に警戒したいと思います。木曜日には米国の消費者物価指数が発表されます。前週末の雇用統計が今後の金融政策の行方を判断することができない内容だったため、消費者物価指数の内容には注意したいと思います。次回のFOMCの利上げ幅が縮小されるか否かの判断材料となります。内容次第では、USDの急落も想定しておく必要があります。
本日は、重要な経済指標の発表がなく、前週末の雇用統計の内容を消化する展開になると思われます。