今週は月末の金曜日に注目!_5/27(月)

今日の環境分析 2024年5月27日

 週末金曜日は、ミシガン大学消費者信頼感指数は上方修正となったものの、インフレ再燃懸念から景気鈍化を想定する結果となりました。米国の耐久財受注は、予想に反し増加したものの、前月分は大きく下方修正されており、サプライズにはなりませんでした。これを受けてUSDJPYは157円台に乗せる動きになりましたが、前回の円買い介入水準が近づいてきたこともあり上値の重い展開となりました。市場全般では、ボラティリティが大きく低下し、小動きとなりました。フォローしている21通貨すべてが、終値ベースで前日比で±0.3%以内にとどまり、方向感のない展開となりました。

 通貨相関からは、NZDの強さが回復し、対AUDでの強さが目立ちます。AUD・CADの弱さは継続し、JPYの弱さも再び目立つようになりました。JPY以外のメジャー通貨の強さが継続しており、なかでもGBPの強さが目立ちます。安定した強さをみせているNZD・GBPの買いに注目しています。本日は流動性が低下するため、通貨選択には慎重に臨みたいと思います。

 強い通貨: NZD・GBP
 弱い通貨: JPY・CAD

 日足   : NZD>GBP>EUR>AUD>USD>CAD>JPY
 4時間足 : NZD>GBP>USD>EUR>CAD>JPY>AUD

 今週は、水曜日のオーストラリアとドイツの消費者物価指数、金曜日のEUの消費者物価指数とカナダのGDPと米国のPCEデフレーターに注目です。なかでも金曜日のEUと米国の指標は市場インパクトの大きさに加え、金融政策への影響度が高いため警戒したいと思います。そのほか木曜日の米国の新規失業保険申請件数と米国のGDP改定値、金曜日の東京都区部の消費者物価指数にも注目しておきたいと思います。
 本日は、日銀総裁の発言やドイツIFO景況指数の発表がありますが、市場インパクトは低いと思います。米国と英国が祝日であるため、日を通して閑散な動きになると思われます。流動性が低下するため想定外の値動きには警戒する必要がありますが、先週に続いてボラティリティの低い展開が想定されます。明日からの動きに期待したいと思います。

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