昨日発表されたオーストラリアの7月の雇用統計は、失業率が3.7%と市場予想の3.5%並みとなりましたが、正規雇用者数は前月比で-1.46万人と市場予想の+1.5万人から大きく下振れしました。これを受けてAUDが下落しました。米国で発表された新規失業保険申請件数は市場予想並みでサプライズはありませんでしたが、同時刻に発表されたフィラデルフィア連銀景気指数が+12.0と市場予想の-10.0を大幅に上回るサプライズとなりました。これを受けて米国金利は上昇しましたが、USDJPYは146円を割り込んできました。現在値付近にある重要な抵抗線を再び下回るか注目しています。
通貨相関からは、USD・GBP・EURの相対的な強さが継続していますが、JPYの強さも目立つようになってきました。マイナー通貨全般に上位足から下位足まで弱い通貨群に集まっていることから、市場全般にリスクオフの動きが強まっているように思われます。メジャー通貨買い、マイナー通貨売りで通貨選択をしていきたいと思います。
本日は、日本の全国消費者物価指数の発表があります。内容次第では円安修正の動きが強まることが想定されるので注意しておきたいと思います。また、英国の小売売上高が発表されます。英国ではインフレ抑制の観点から金融引き締めが継続しており、結果としてGBPの強さにつながっています。本日の小売売上高で金利高による景気停滞の動きが観測できるのか警戒しています。現状、最もトレンドの確認できるGBPの動きを注視していきたいと思います。