今日の環境分析 2023年8月17日

 本日日本時間未明に発表された米国のFOMC議事要旨では、大多数の委員がインフレの上振れリスクを警戒していることが伝わり、利上げ継続の可能性が高まりました。これを受けて、USDJPYは重要な抵抗線を上抜け、146円台に上昇してきました。英国の7月の消費者物価指数は前年比+6.8%と1年5か月ぶりに+7%を下回りました。伸び率は2か月連続して鈍化しているものの、サービス価格が再加速しており賃上げに伴うインフレ長期化の懸念は依然強いままです。ニュージーランドは事前予想通り、政策金利の据え置きを発表しました。

 通貨相関からは、USD・GBP・EURの強さ、JPYとマイナー通貨の弱さが継続しています。上位足から下位足まで強弱感が揃っているため、個々の通貨ペアにおいてはトレンドの確認ができます。強弱感さえ間違えなければ、通貨選択は容易な局面になってきました。

 本日は、オーストラリアの失業率に注目です。また、米国の新規失業保険申請件数やフィラデルフィア連銀景況指数にも注目です。USDJPYが146円台に乗せてきたため、お盆休み明けの今日から一段と日本の金融当局による市場への関与に警戒したいと思います。