昨日、イングランド銀行は政策金利を+0.25%利上げし5.25%となりました。14会合連続の利上げとなりましたが、足元のインフレ鈍化をうけて利上げ幅を前回の+0.5%から縮小しました。政策金利の引き上げよりも金利水準の維持を重視し、今後の利上げ余地は小さいことを示しました。米国ISM非製造業景況指数は予想を下回りました。米国景気を支えていたサービス業に減速の動きをみられてきたことに注目です。
通貨相関からは、USD・EURの強さが継続していますが、JPYの強さも目立つ展開になりました。AUD・NZDの弱さが継続していることから、メジャー通貨全般に相対的な強さが確認できます。GBPは昨日の政策金利の発表を受けて軟調な展開になってきました。USD・JPYともに強いため、USDJPYの膠着状態になっています。このため、USDJPYを除くUSD・JPY買いのポジションに注目しています。
本日は、米国の雇用統計に注目です。大きなサプライズがない限り、指標発表による動きは限定的と考えています。同時刻に発表されるカナダの失業率にも注目です。このところCADの動きは軟調な展開となっており、カナダの労働市場の環境次第で金融政策の方向性が判断できるため、動きが加速することも想定しておく必要があります。また、オーストラリアのRBA四半期金融政策報告にも注目です。金融引き締めの終焉を裏付ける内容の場合、AUDの下落が加速するのか警戒しています。