今日の環境分析 2023年12月29日

 昨日は、クリスマス休暇をあけて欧州・米国市場中心にボラティリティが高まりました。日中のボラティリティは高まってきているものの、方向感のある動きにはつながっていません。短期の資金が活発に動いている印象です。市場全般でみても小動きに推移し、ほとんどの通貨が前日比で横ばいの状況にあります。年末を控え調整の動きが強まっており、スイングトレードでも継続保有していた3通貨を今朝すべて決済しました。これで年越しのポジションはなくなりました。

 通貨相関では、前日の欧州通貨の巻き戻しは短期的な調整だったようで、クリスマス前の強弱感に戻りました。JPY・NZDの強さ、USD・CAD・EURの弱さが継続しています。JPYを除くメジャー通貨の弱さは週足ベースにまで波及してきていることから、年明けには月足に波及することになりそうです。そうなると長期的な軟調な展開が想定されます。実質的に新年に入っている大口取引においては、こうした動きが出てきているようにも思われます。JPYの買い、USD・GBPの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:JPY・NZD
 弱い通貨:USD・GBP・CAD

 日足   : JPY>AUD>NZD>CAD>EUR>GBP>USD
 4時間足 : JPY>NZD>EUR>AUD>CAD>GBP>USD

 本日は、年内最終日となります。年末特有のポジション調整の動きがあるかもしれません。このため、短期的な値動きには注意したいと思います。スイングトレードでは保有ポジションはありません。デイトレードにおいても、早めの決済を考えています。また本日は、米国で金融市場が短縮取引になることにも警戒しておきたいと思います。年内最終日でもあることから、デイトレードにおいては無理なトレードはせず、見送る勇気をもって臨みたいと思います。

 新年は、1日はすべての国で休場となります。2日は日本・スイス・ニュージーランド、3日は日本が、祝日のため金融市場は休場となります。このため、当欄は2日から再開します。

 みなさま、良いお年をお迎えください。

今日の環境分析 2023年12月28日

 昨日の朝方発表された日銀の金融政策決定会合の主な意見公表は、事前に想定された穏当な内容となりサプライズはありませんでした。昨日は、欧州勢もクリスマス休暇から市場に復帰し、市場のボラティリティが若干高まりました。しかし、一部の通貨ペアを除いて低水準となったため、全般に方向感をつかみにくい展開となりました。年末が間近に迫り調整の動きが顕著となり、EUR・GBPの上昇やJPYの下落につながりました。

 通貨相関からは、市場に復帰した欧州勢の動きを受けて、EUR・GBPの強さが下位足で目立ちました。これを受けてマイナー通貨やJPYの強さが軽減されることになる一方で、USDは弱さを継続しています。下位足の調整の動きは短期的なものと考えていますが、日足に波及してくる可能性を否定できないため注視しています。USD売りを軸とした通貨選択を継続したいと思います。

 強い通貨:(短期)EUR・GBP
 弱い通貨:(短期・中期)USD・CAD

 日足   : JPY>AUD>NZD>CAD>EUR>GBP>USD
 4時間足 : EUR・GBP>NZD>AUD>CAD>JPY>USD

 本日は、米国の新規失業保険申請件数に注目です。年内は市場にインパクトを与える指標の発表はないため、市場の需給関係に左右される展開を想定します。年内のポジション整理の動きや新たなポジション構築の動きが交錯すると思われるため、方向感の乏しい展開が想定されます。トレンドを確認できるまで待ちたいと思います。

今日の環境分析 2023年12月27日

 昨日は、米国を除いた主要国でクリスマス翌日の祝日となったため、閑散な市場が続きました。ボラティリティは低水準にとどまり、小動きに推移しました。米国市場が再開したことで、米国時間から若干の動きがみられますが、大きな流れにはつながっていません。

 通貨相関からは、JPYの強さ、USDの弱さが継続しています。マイナー通貨の強さ、JPYを除くメジャー通貨の弱さは継続しています。下位足ではNZDに調整の動きが見られる点には注意したいと思います。一部の通貨ペアでは下位足で収束の動きを強めており、発散が間近いと考えられ、大きな動きにつながる可能性に警戒したいと思います。最強通貨のJPY、最弱通貨のUSDを軸とした通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:JPY・NZD・CAD
 弱い通貨:USD・EUR・GBP

 日足   : JPY>NZD>CAD>AUD>EUR>GBP>USD
 4時間足 : JPY・NZD>CAD>AUD>EUR>GBP>USD

 本日は、朝方、今月18ー19日に開催された日銀金融政策決定会合における主な意見が公表されます。19日の日銀総裁会見の場において、ゼロ金利解除の議論の有無についての質問に対し、主な意見公表を確認するように総裁は返答しています。このため、この意見公表の内容に注目が集まっています。内容次第では、大きくJPYが動く可能性もあるので警戒したいと思います。本日から欧州勢も市場に復帰します。徐々にボラティリティの高い展開になってくることが想定されるため、市場の変動には注意して臨みたいと思います。

今日の環境分析 2023年12月26日

 昨日は日本を除く主要国がクリスマスで祝日のため、ほとんどの国で休場となりました。このためMT4は稼働しておらず、一部のデータは通常と異なる基準で表記しています。

 昨日、日本時間の銀行間取引において、USDJPYは142円台での推移となりました。市場全般でも小動きに推移しました。日銀総裁は「企業の賃金・価格設定の動きに変化みられる」 「日本銀行が目指している2%の物価安定の目標が持続的・安定的に実現していく確 度は、少しずつ高まっている」と発言しました。「はっきりとした賃上げがあれば正常化する」とも発言しています。春闘後の賃上げが確定する4月に、日銀は政策変更をするとの見方を後押しする内容でした。日銀総裁の発言は経団連の講演会におけるもので、明らかに財界首脳に賃上げを促したと判断しています。各企業の経営サイドから賃上げの動きが前倒しされることを期待しています。

 通貨相関からは、JPYの強さが継続しています。本日も、方向感の乏しい展開になるため、無理にトレードをしないと思うので通貨選択を検討していません。しかし、日本と米国では市場が開いているので、最強通貨のJPYと最弱通貨のUSDを組み合わせたUSDJPYの動きに注目したいと思います。

 強い通貨:JPY・AUD・NZD
 弱い通貨:USD・EUR・GBP

 日足   : JPY>NZD>AUD>CAD>GBP>EUR>USD
 4時間足 : JPY>CAD>AUD>NZD>EUR>USD>GBP

 本日は、日本と米国を除く主要国がクリスマス休場となります。為替市場は開いていても、市場参加者が少ないため方向感の乏しい動きになると思われます。スプレッドが通常よりも開きがちのため、トレードをする際には注意が必要です。また、参加者が少ない分、ちょっとした動きが過剰反応となることも想定されますが、レンジ内の動きと考えてトレンドの発生は年明けまで待ちたいと思います。明日以降、クリスマス休暇をあけた投資家が徐々に復帰してきますが、本格的な市場展開になるのは年明けからと思われます。 

今日の環境分析 2023年12月25日

メリークリスマス!

 本日は、当欄で利用しているMT4がクリスマス休場に伴い稼働していないため、通常の表記と若干違っています。年中24時間取引が特徴のFX市場ですが、12月25日と1月1日は休場となります。

 週末金曜日に発表された米国の個人消費支出(PCEデフレーター)は、前年同月比+2.6%と市場予想の+2.8%を下回り、前月比で-0.1%と下落に転換しました。FRBが目標とする2%が近づいていることから、利下げ時期は前倒しになる可能性が高まったと判断しています。米国の新築住宅販売は1年ぶりの低水準となりました。高い金利水準や今後の利下げ期待などから、消費者が住宅購入を手控えたものと推察できます。市場全般では、ボラティリティが低下し、小動きに推移しました。

 通貨相関は、通常、当日の始値を基準に判断していますが、本日の表は週末の値を基準としています。JPYの強さが再び顕著となり、マイナー通貨とともに強い通貨群を形成しています。JPYを除くメジャー通貨は弱さが継続しています。本日は、トレードをしないため、通貨選択を検討していません。

 強い通貨:JPY・AUD・NZD
 弱い通貨:USD・EUR・GBP

 日足   : JPY>AUD>NZD>CAD>GBP>EUR>USD
 4時間足 : JPY>AUD>NZD>CAD>EUR>USD>GBP

 今週は、週前半はクリスマス休暇、後半は年末・四半期末・月末のポジション調整の動きなどから、方向感のつかみにくい展開が想定されます。市場の流動性は低下し、スプレッドは拡大することが予想されるため、トレードには注意したいと思います。火曜日の日銀の基調的なインフレ率を捕捉するための指標、水曜日の12月18-19日に開催された日銀の金融政策決定会合における主な意見公表、木曜日の米国の新規失業保険申請件数に注目しています。特に日銀の金融政策決定会合において、マイナス金利解除についての議論の内容次第では、市場に影響を与えると思われるので警戒しておきたいと思います。
 銀行間取引における外国為替取引の一つであるスポット取引(為替直物取引)の受渡日(取引資金の決済)は通常2営業日(年末年始は日数が通常よりもかかることがある)になります。28日からは来年受渡の取引になるため、新たなポジションを保有する動きが出る可能性があるので警戒したいと思います。
 本日は、日本を除く主要国はクリスマス休場となります。このため、当欄で利用しているプラットフォームのMT4はほぼすべてのFX会社で稼働していません。日本時間は銀行間取引が行われているため、日本のFX会社では独自のプラットフォームを利用して、午後3時半までの短縮取引としているところが多くなっています。このため、流動性は極めて低くなるので、トレードは見送りが賢明です。

今日の環境分析 2023年12月22日

 昨日発表された米国の新規失業保険申請件数は、20.5万件と2週間ぶりに悪化したものの市場予想の21.4万件ほど増加しておらず、労働市場の底堅さを確認する結果となりました。市場全般では、ボラティリティが低下し、方向感の乏しい展開でした。そのなかで、USDの弱さが目立ち、USD関連通貨が大きく動きました。

 通貨相関からは、メジャー通貨の弱さ、マイナー通貨の強さが継続しています。JPYは下位足で最弱通貨を脱してきており、再び、日足の方向性に向かうものと思われます。クリスマス休暇を前にしているため、大きな動きは期待できません。市場の流動性が低下しているため、流動性の高いメジャー通貨の売りを軸に通貨選択を継続したいと思います。

 強い通貨:AUD・NZD
 弱い通貨:USD・EUR・GBP

 日足   : JPY>NZD>AUD>CAD>EUR>GBP>USD
 4時間足 : AUD>NZD>CAD>EUR>JPY>GBP>USD

 本日は、日本の全国消費者物価指数、英国の小売売上高、カナダのGDP、米国の個人消費支出(PCEデフレーター)に注目です。なかでも、PCEデフレーターに注目したいと思います。この指標は、FRBが金融政策の決定に際してCPI(消費者物価指数)よりも重視している指標です。CPIは消費者が「見た」価格で高い数値になりやすいのに対し、PCEは「買った」価格で算出されるため低い数値になり、実際の消費行動につながっていると判断されています。そのほかの指標も、発表時にはGBPやCADへの影響度は高くなると思うので警戒しておきたいと思います。
 本日の米国は金融市場が短縮取引になり、週明け月曜日の25日は休場になります。25日は日本を除く多くの国でクリスマスの休場となります。本日からクリスマス連休明けとなる27日まで、閑散な市場展開が想定されます。取引量が低下するためちょっとした材料でも過剰反応することがあります。スプレッドが大きく拡大することもあるので、注意したいと思います。

今日の環境分析 2023年12月21日

 昨日発表された英国の11月の消費者物価指数は、前年同月比+3.9%と市場予想の+4.4%を下回りました。10月の+4.6%から低下しインフレ鈍化を確認する結果となり、GBPの下落につながりました。12月の米国の消費者信頼感指数は110.7に上昇し、市場予想の104.0を大きく上回りました。米国の個人消費の底堅さを確認し、早期の利下げ期待を薄める結果となりました。市場全般は小動きに推移しており、方向感のつかみにくい状況が続いています。

 通貨相関からは、前日に続き下位足でJPYが最弱通貨となっていますが、日足では最強通貨にあることから、JPYの方向感は判断しにくい状況にあります。依然としてAUD・NZDの強さが見られる一方、EUR・USDの弱さが継続しています。市場は閑散に向かう局面にあるため、流動性の高いメジャー通貨を中心に通貨選択することが望まれます。本日もメジャー通貨の売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 強い通貨:AUD・NZD
 弱い通貨:USD・EUR・CAD

 日足   : JPY・NZD>AUD>CAD>GBP>EUR・USD
 4時間足 : NZD>AUD>GBP>CAD・USD>EUR>JPY

 本日は、カナダの小売売上高、米国の新規失業保険申請件数と第3四半期GDPの確定値に注目です。クリスマス休暇を前に徐々に流動性が低下してきています。このため、ちょっとした材料でも大きく反応しがちなので、慎重な投資姿勢で臨みたいと思います。

今日の環境分析 2023年12月20日

 昨日、日本銀行は金融政策決定会合を終え、大規模な金融緩和を継続すると発表しました。その後の日銀総裁の会見においても、ゼロ金利解除の時期に関する示唆はまったくなかったため、USDJPYは買い戻しの動きが強まり、一時145円手前まで円安が進みました。その後、反落し144円を挟む展開が続いています。日銀総裁の国会での「年末にかけて一段とチャレンジングになる」との発言を市場は金融政策の転換と勝手に判断し円高が進んだことで、あえて政策変更を持ち出さなくても一定の役割を果たしたと考えているのではないかと思います。昨日、日銀は12時前に政策発表を行い、当初から変更なしの結論を前提として議論されたと思われます。昨日は2024年度政府予算案が提出され、このタイミングでの金融政策変更は予算案の前提条件が崩れるとの判断があり、政府からの要請があったのではないかと思われます。実際、政府予算案では、国債の利払い費の想定金利を2023年度の1.1%から17年ぶりに引き上げ1.9%としています。市中金利の上昇を反映した結果ですが、日銀のゼロ金利解除が発表されればさらなる市中金利の上昇を招き、予算案の前提条件にまで影響を与えることを懸念したのではないかとも判断しています。また、自民党の政治資金問題で政局が混乱している中で、金融政策の転換を回避してほしい政府当局の圧力があったのではないかとも邪推しています。どちらにせよ日銀の中央銀行としての独立性を疑問視せざるをえない状況にあると考えています。岸田政権は国民の信頼回復に向けて、企業に賃上げ圧力をかけ、春闘前に賃上げを発表する動きが強まれば、ゼロ金利解除の動きは早まるのではないかと思います。金融政策の変更は4月とのメインシナリオになっていますが、1月の可能性も依然として否定できないため、JPYの動きには警戒を怠らないようにしたいと思います。

 通貨相関からは、昨日の円安の動きを受け、JPYは下位足では最弱通貨となりました。他のメジャー通貨は弱さが継続しており、マイナー通貨の堅調さも続いています。ファンダメンタルズを背景にすれば、JPYの弱さは一時的なものと判断しています。足元のJPYは方向感を失いつつあるため見送り、メジャー通貨の売りを軸に通貨選択をしたいと思います。

 日足   : NZD>JPY>AUD>CAD>GBP>EUR>USD
 4時間足 : NZD>AUD>CAD>USD>EUR>GBP>JPY

 本日は、英国の消費者物価指数や米国の消費者信頼感指数に注目です。しかし、昨日の日銀の政策金利の発表で、年内の重要なイベントは終了したと考えています。日銀のゼロ金利解除は来年に持ち越されましたが、JPY売りの動きは想定外に小さいと考えています。来年は、日銀の金融引締めに対し他の地域・国の金融緩和の動きは既定路線であると考えるため、長期的な方向感に変化はないことを示していると思われます。ここからは、実質的なクリスマス休暇明けの27日まで、方向感の乏しい閑散な市場になると考えています。大きなトレンドを狙わず、小さな値幅を積み重ねるトレードをしていきたいと思います。

今日の環境分析 2023年12月19日

 昨日は、全般にボラティリティが低下し、小動きに推移しました。本日の日本銀行の金融政策発表を前に、様子見の姿勢を強めました。足元では収束の動きを強めていることから、日銀の金融政策発表を機に発散に向かうことを期待しています。しかし、クリスマス休暇を控えているため、すぐには大きなトレンドへの移行は期待しにくい状況にあります。ファンダメンタルズを背景とした動きが続くものと思われます。

 通貨相関からは、JPY・AUD・NZDの強さ、USD・EUR・GBPの弱さが継続しています。CADはUSDに連れて弱さを強めてきています。JPYを除くメジャー通貨の売りを軸に通貨選択をしたいと思います。JPYは、日銀の金融政策発表や総裁会見後の動きを見てから判断したいと思います。

 日足   : JPY>NZD>AUD>CAD>GBP>EUR>USD
 4時間足 : AUD>JPY>NZD>CAD>EUR>GBP>USD

 本日は、日銀の金融政策の発表と総裁会見に注目です。金融政策の変更はないと予想していますが、声明文における変更点に注意したいと思います。現状分析に関するちょっとした表現の違いが市場に与えるインパクトを強めると思います。また、日銀総裁の記者会見においては、ゼロ金利解除の時期に関する質問に対し、どのような回答をするのか注目です。春ごろと想定されていた政策変更が前倒しになるのか否か、その内容には警戒したいと思います。前倒しを示唆した場合、足元落ち着いた動きを見せているJPYの強さを再確認することになると思います。そのほか、オーストラリアのRBA議事録の公表やカナダの消費者物価指数にも注目です。

今日の環境分析 2023年12月18日

 週末金曜日は、欧米各国地域でPMIが発表されました。フランス・ドイツ・EUの悪さが目立ち、欧州全域での景気悪化懸念からEURの下落につながりました。ドイツでは、未使用分のコロナ予算転用の違憲判決を受けて、EV補助金が1年前倒しで廃止されます。ドイツの製造業の中核をなす自動車産業への影響の大きさから、欧州経済全般への停滞懸念が強まるものと思われます。こうした点からもEURの弱さにつながっているものと思われます。

 通貨相関からは、JPYの強さが継続しています。USDの弱さに加え、EUR・GBPの弱さも目立つようになってきました。JPY以外のメジャー通貨では金利引き下げが視野に入ってきたため、ファンダメンタルズからの売り姿勢が強まっています。JPYを除くメジャー通貨の弱さを受けて、相対的にマイナー通貨全般が堅調な展開になっています。JPYの買い、JPY以外のメジャー通貨の売りを軸にした通貨選択を行いたいと思います。

 日足   : JPY>NZD>CAD>AUD>GBP>USD>EUR
 4時間足 : JPY>AUD>CAD>NZD>GBP>EUR>NZD

 今週は、火曜日の昼頃に発表される日本銀行の政策金利の発表が最大の注目材料となります。先週までで米国FRB・英国BOE・ECBが政策金利の据え置きを発表しました、来年の利下げを示唆するなど、金利低下への金融政策の転換が近づいています。対する日銀は金融引き締めに向けた政策転換への警戒感が強まっています。政策金利の修正はないとの市場判断ですが、声明文や総裁会見の場においてタカ派的な内容がでてくる可能性は高いと判断されています。このため、先週に続き一段と円高への警戒感が強まるものと思われます。今週は、そのほかにカナダや英国の消費者物価指数・小売売上高や、米国のPCE デフレーターに注目です。週末金曜日はクリスマスを前に米国の金融市場は短縮取引となります。来週月曜日はクリスマスのため、日本以外の主要各国は祝日となります。火曜日も日本と米国を除く主要国ではクリスマス翌日の祝日となります。金融市場が休場となるため、金曜日の米国時間から火曜日の欧州時間まで、FX市場は閑散な展開が想定されます。今週火曜日の日銀の政策金利発表後の動きが一段落すれば、来週のクリスマス休暇明けまでは見送り姿勢を強めるものと思われます。
 本日は、注目すべき材料はないため、明日の日銀の発表を前にJPYに動意づくのか注意しておきたいと思います。