今日の環境分析 2024年5月7日
昨日は、日本と英国が祝日であったため、米国雇用統計明けの週明けでしたが、小動きに推移しました。ボラティリティは大きく低下しました。クロス円は上昇しましたが、介入後の下落トレンドにおける調整の動きにとどまっています。本邦企業がゴールデンウィークで動いていないことも小幅の調整にすんでいる模様です。休日明けの本日から、本邦企業のドル手当ての動きがどこまで出てくるのか注目されています。
先週の為替介入は、絶妙のタイミングでした。USDJPYが160円に乗せたのを確認し日本が祝日の流動性が低い時に第一弾の介入が行われ、じりじりと158円まで戻した翌々日のFOMCの発表後に流動性が低下するタイミングで第2弾が介入が行われました。チャート面からみても、高値を切り下げることを意識した良い介入だったと思われます。しかし、為替介入にはIMFのルールがあります。6か月以内に3回の介入とされ、1回の介入は3営業日以内とされています。4月29日と5月1日の介入は1回とされます。10月末まで残り2回の介入機会が残されています。このため、この先は安易に介入するのは困難であると思われるため、再び、160円に乗せるまでは介入の可能性は低いと考えています。
通貨相関からは、下位足で強弱感は前日と変わらずでした。下位足でのUSDの弱さやJPYの強さは継続しています。AUD・NZDの強さは継続しており、USDにつれたCADやEUR・GBPの弱さが継続しています。JPY・AUDの買い、EUR・GBPの売りを軸に通貨選択をしたいと思います。ただし、AUDは本日政策金利の発表があるため、ボラティリティが高まることが想定されます。
強い通貨: JPY・AUD・NZD
弱い通貨: GBP・CAD・USD
日足 : USD>AUD>CAD>NZD>EUR>GBP>JPY
4時間足 : JPY>AUD>NZD>EUR>CAD>GBP>USD
本日は、オーストラリアの政策金利に注目です。据え置き継続と見通されていますが、消費者物価指数の高止まりを受けて、一部に利上げの見方が出てきています。声明文やBOA総裁の発言内容にタカ派的な要素があれば、AUDの上昇が加速する可能性があるため警戒が必要です。オーストラリアの政策金利の発表前に、小売売上高が発表されます。個人消費の動向に注目しています。内容次第では政策金利の発表前に動き出すことが想定されるため、注意したいと思います。