今日の環境分析 2022年3月31日

JPYが年度末に向けて反転調整の動きが強まりました。EURの上昇も目立っており、JPYとともに短期足では強い動きになっています。しかし、上位足の方向性とは反対の動きであり、上位足にまで動きが波及しているとはいえないので、調整の動きに過ぎないと考えています。

Mark’sTradeでは、日足でいくつかのEUR関連通貨ペアでサインの確認ができるものの、年度末であること、上位足の抵抗を控えていることから、サイン表示を見送っています。菱野サインはなく、4時間足でも2通貨ペアのみ表示しています。方向性の明確でない局面にあるので、見送り姿勢が賢明と思われます。

今日は月末ですので、月足の形に注目しています。月内のボラティリティの高さから、特徴的なチャートを形成するものが見られます。ピンバーのチャートには注目したいと思います。

今日の環境分析 2022年3月30日

USDJPYは、前日の急上昇を受けて反落調整の動きとなりました。過熱感の解消の動きと思われ、高値圏のポジションが今後の重しになりそうです。

ウクライナの休戦に向けて進展があったとの報道を受けて、EURが急上昇しました。前日のUSD、本日のEURなど、日替わりで強い通貨が出てきています。これを受けて、マイナー通貨の強さとメジャー通貨の弱さの状態は、徐々に解消される兆しが出てきました。

Mark’sTradeでは、クロス円通貨のポジションを決済しました。現在、1通貨ペアのみホールドした状態にあります。月末・年度末の前日であるため、早めのサインでのポジション解消としました。

今日の環境分析 2022年3月29日

昨日は、JPYが大幅下落となり、クロス円通貨の大幅上昇が目立ちました。なかでも、USDJPYは一時125円をつけるなど、行き過ぎ感のある動きとなりました。日本銀行が連続指値オペを通告し、金利を引き上げないことを明言しました。金融引き締め姿勢が強まっている米国に対し、金融緩和継続姿勢の日本との関係から、USDJPYの上昇につながりました。過熱感のある状況になっているものの、金融当局は年度内は動きにくいと思います。

メジャー通貨の中で、USDの強さが出てきました。JPYの下落は過熱感があるため反動を警戒しておく必要があると思います。このため、まだサインの発生には到っていませんが、USDストレート通貨ペアに投資妙味があると考えています。

マイナー通貨の中ではNZDの弱さが出てきました。AUDNZDの関係からも弱さを確認できます。クロス円通貨のなかで唯一、NZDJPYの買いポジションを決済しました。

今日の環境分析 2022年3月28日

JPYの弱さは継続していますが、クロス円通貨の上値が徐々に重たくなってきました。売りポジションを持つほどではないですが、買いポジションの決済を検討すべきと思います。Mark’sTradeの日足では買いサインが継続していますが、4時間足では調整の動きがみられます。月末・年度末でもあることから、今週はJPYの動きには注意していきたいと思います。

本日は、20時のBOE総裁の発言があります。主要な指標発表やイベントのないなか、今後の欧州・英国や世界経済へのウクライナ問題の影響や金融政策の方向性に言及されるかに注目しています。

今週から、欧州・英国で夏時間が始まりました。先週までの欧州時間の始まりが、17時だったものが16時になるので注意が必要です。

スワップ一覧_2022/3/26 (Axiory/BigBoss/XM/Titan/HotForex/外為ファイネスト)

ウクライナ情勢の長期化を受けて、EUR関連通貨のスワップポイントの低下が続いています。それ以外、全般に落ち着いた動きとなっており、全般にプラススワップの方向に動きつつあります。
ウクライナ情勢に関連した世界経済の先行き不透明は強まっているものの、一方で日本を除く先進国の金融政策は引き締め方向に動いているため、以前ほどではないものの警戒しておく必要があると思います。
日本は金融緩和を継続していることから、JPYのマイナス方向は続いています。スワップポイントから判断すると、JPYのショートポジションは持ちにくい状況にあります。

今日の環境分析 2022年3月25日

マイナー通貨の中でもAUD・CADの強さが継続している一方、JPYの最弱になっていることから、AUDJPY・CADJPYが大きく上昇しました、USDJPYは122円台で推移し、他のクロス円通貨のショートカバーの動きを誘発しました。このため、流動性の低いこれら通貨ペアの上昇が加速したと思われます。

年度末を控えるなかでのUSDJPYの上昇は、国内輸出入企業の為替予約への影響が大きくなっています。このため、実需の動きが強まることでボラティリティの高い局面が継続しそうです。

来週から、欧州の夏時間が開始されます。欧州では今年から夏時間の中止が予定されていましたが、継続されるようです。このため、従来通り、欧州時間の動き出しが1時間早まりますので注意が必要です。

今日の環境分析 2022年3月24日

クロス円は前日の大幅高を受けて反動する局面があると思いましたが、上昇を持続しました。徐々に上昇の勢いは弱まってきていますが、上値の判断が難しくなってきています。

通貨相関で、CADは強さが減速したと昨日判断しましたが、再び強めてきています。AUD・NZD・CADの3通貨の強さが継続しています。一方で、JPYの弱さは継続しているので、これらの組み合わせ通貨ペアは堅調な動きが続いています。

ウクライナ問題が長期化の様相を見せてきています。一段と世界経済の減速、なかでも欧州経済への影響を警戒すべきと考えます。EURの動きに注目しています。

今日の環境分析 2022年3月23日

クロス円通貨が大幅高となりました。表では前日比1%以上の変動を太字で表記していますが、今までにない数の通貨ペアが1%以上の変動を示しています。1%以上の変動の翌日は反動することが多いので、これらの通貨ペアの値動きには注意しておきたいと思います。

USDJPYは、昨日、あっさりと120円台に乗せたあと加速し、121円台につける場面もありました。日銀の金融緩和姿勢の継続する一方、米国金融当局の金融引き締めの発言が出ている場面では、日米金利格差からの円安方向は無視できない状況にあります。125円水準までの加速はありうるかもしれませんが、ここからの新規エントリーには躊躇しています。

通貨相関からは、マイナー通貨の強さが継続していますが、CADの強さが減速しています。また、メジャー通貨の中ではGBPが徐々に強さを示してきています。JPYだけは最弱通貨の位置を継続しています。メジャー通貨売りのマイナー通貨買いのポジションに妙味があると考えています。

今日の環境分析 2022年3月22日

依然として、通貨相関では、メジャー通貨の弱さとマイナー通貨の強さが継続しています。なかでも、JPYの弱さが際立っています。すべての時間足において最弱通貨になっています。

これを受けて、クロス円通貨が堅調な動きを継続しています。USDJPYは120円台が視野に入ってきました。しかし、値ごろ感や国内企業の決算に伴い、値動きの荒い展開を想定しています。120円台に入ればショートカバーの動きは加速する一方、長期投資家の決済の動きと重なると、予想外の展開も警戒しておくべきと考えます。

今日の環境分析 2022年3月21日

週末金曜日の日銀総裁の会見は、従来の姿勢と変化がなく、円安を加速する結果になりました。前日に決済したUSDJPYを始め、クロス円全般に上昇しました。

相対的には、上位足から下位足まで、メジャー通貨の弱さ、マイナー通貨の強さが顕著に表れています。前週までで金融政策の発表は終わりました。ウクライナ情勢に左右される展開は続いていますが、金融政策の方向性に沿った展開が想定されます。

JPYは年度末が近づいてきており、クロス円の強さは続いているものの、季節要因から上値を抑えられる可能性があり、警戒しておきたいと思います。