今週はFOMC議事録・PCEデフレーターに注意!

今日の環境分析 2024年11月25日(月)

FOMC:Federal Open Market Committeeの略称(米国連邦公開市場委員会)
PCEデフレーター:Personal Consumption Expenditure(個人消費支出)のデフレーター、名目PCEを実質PCEで割ったものです。物価上昇圧力を測ることができるため、FRBの金融政策に大きな影響を与える経済指標の一つとなります。
IFO景況指数:ドイツの公的機関であるIFO経済研究所が発表する景況感の経済指標です。ドイツ企業の約7000社にドイツ経済の現況と今後6か月の先行きアンケート調査を指数化したものです。EUR相場への影響が大きいことから市場関係者の注目度は高くなります。

IFO景況指数11月:85.7(予想86.1、10月86.5)

今週の注目点(11/25-11/29)

11月25日(月)ドイツ:IFO景況指数
11月26日(火)(日本時間水曜日早朝)
       米国:FOMC議事録公表(11/6-7開催分)
11月27日(水)オーストラリア:消費者物価指数
       ニュージーランド:政策金利の発表
        米国:新規失業保険申請件数
        米国:第3四半期
GDP改定値
       米国:PCEデフレーター
11月28日(木)ドイツ:消費者物価指数
       米国:感謝祭で休場
11月29日(金)日本:東京都区部消費者物価指数
       英国:BOE金融安定報告書公表
       EU:消費者物価指数
       カナダ:GDP
       米国:感謝祭翌日の短縮取引

今週は、FOMC議事録の公表が最大の注目材料です。米国PCEデフレーターや東京都区部の消費者物価指数にも注意したいと思います。また、先週末のPMIを受けた動きにも警戒したいと思います。米国では木曜日の感謝祭の祝日で金融市場は休場、金曜日はブラックフライデーで短縮取引取引となり、実質的な連休となります。このため、週を通して見送り気分が強まる可能性があります。月末であることからポジション調整の動きが想定されるものの、流動性の低下で波乱材料となるかが懸念です。

日本のCPIと欧米のPMIに注目!

今日の環境分析 2024年11月22日(金)

日本消費者物価指数(CPI)10月前年比:2.3%
                (予想+2.4%、9月+2.5%)
英国小売売上高10月前月比:-0.7%(予想-0.2%、9月+0.3%)
ドイツ実質GDP第3四半期(確報値)前期比:
            +0.1%(予想+0.2%、第2四半期-0.1%)
フランス製造業PMI11月:43.2(予想44.6、10月44.5)
フランス非製造業PMI11月:45.7(予想49.1、10月49.2)
ドイツ製造業PMI11月:43.2(予想43.1、10月43.0)
ドイツ非製造業PMI11月:49.4(予想51.7、10月51.6)
ユーロ製造業PMI11月:45.2(予想46.1、10月46.0)
ユーロ非製造業PMI11月:49.2(予想52.1、10月51.6)
                >予想を大きく下回る
英国製造業PMI11月:48.6(予想50.0、10月49.9)
英国非製造業PMI11月:50.0(予想51.9、10月52.0)
米国製造業PMI11月:48.8(予想48.8、10月48.5)
米国非製造業PMI11月:57.0(予想55.2、10月55.0)
                >予想を大きく上回る
カナダ小売売上高9月前月比:+0.4%(予想+0.3%、8月+0.4%)

PMI:Purchasing Maneger’s Index(購買担当者景気指数)の略。製造業・非製造業(サービス)ごとに集計されます。企業の購買担当者を調査対象に生産・受注・雇用・価格などのアンケート調査を指数化したもので、景況感を示します。50を景況感の分岐点としており、50を上回ると景況感が強く、下回ると景況感が弱いと判断されます。雇用統計・GDPなどの経済指標よりも速報性が高いため、景気先行性があると判断され、市場への注目度が高い指標になっています。

今週の注目点(11/11-11/15)

11月18日(月)日銀・ECB総裁の発言
11月19日(火)オーストラリア:RBA議事録公表(11/5開催分)
        カナダ:消費者物価指数
11月20日(水)英国:消費者物価指数
       EU:ECB総裁の発言
11月21日(木)日本:日銀総裁の発言
        米国:新規失業保険申請件数
        米国:フィラデルフィア連銀景況指数
11月22日(金)日本:全国消費者物価指数
        ドイツ:第3四半期GDP改定値
        英国:小売売上高

       フランス・ドイツ・EU・英国・米国:
         製造業PMI・非製造業PMI

今週は重要な経済指標の発表はなく、金曜日の欧米各国地域のPMIが最大の注目材料。日米欧の金融当局高官の発言が相次ぐため、個々の内容に警戒しておきたい。

米PPI・FRB議長発言に注目!

今日の環境分析 2024年11月14日(木)

PPI(生産者物価指数):10月前月比+0.2%
             (予想+0.1%、9月0.0%)
            コア指数10月+0.3%
             (予想+0.3%、9月+0.2%)
オーストラリア雇用統計:雇用者数10月1.59万人
             (予想+2.80万人、9月+6.41万人)
            失業率10月4.1%(予想4.2%、9月4.1%)
FRB議長講演内容:
*経済はFRBが金利引き下げを急ぐ必要があるというシグナルを送っていない
*金融政策は時間をかけて中立へと向かうが、道筋は事前に決まっていない
*インフレ率は「時には困難な」道筋をたどりながら、2%目標に向かって引き続き低下すると予想
*FRBはインフレ対策を完遂することに全力を尽くす
*経済の強さによりFRBは慎重に決定を下すことができる
*個人消費支出(PCE)価格指数は10月に前年比2.3%上昇する見込み(9月は2.1%)
*コアPCE価格指数は同2.8%上昇する見込み(9月は2.7%)
*FRBはこれらが最近のレンジ内で変動し続けると予想し、注意深く監視
*労働市場は堅調、インフレは2%への持続可能な軌道に乗っている
*最近の米国経済の動向は極めて良好
*労働市場はもはや大きなインフレ圧力の源とはならないところまで鎮静化している
(引用:ロイター記事)
 >利下げペースの鈍化見通しが強まる