今週の注目材料(10月13日~17日)

 先週は、米国政府機関閉鎖が継続し、公的統計の発表はありませんでした。FOMCの議事録の内容やFRB高官の発言が市場への影響度を高める結果となりました。日本では高市自民党総裁になったことで高市トレードから円安の動きを強め、クロス円は年初来高値を更新する結果となりました。しかし、過熱感の高まりから上値は限定的になっていたところに、公明党の連立離脱の表明を受けた高市トレードの期待感の剥落による円高への動きを強めました。加えて、トランプ大統領による中国製品の関税大幅引上げの示唆や、連保職員の解雇の開始などからUSDは不安定な展開で週を終えました。
 今週の米国の公的統計では、消費者物価指数や小売売上高があり、今週も発表が見送られるようだと米国の金融政策の不透明感が一段と強まると思われます。FRBは来週からブラックアウト期間に入るため、今週はFRB議長講演などFRB高官の発言に警戒したいと思います。また、日本では公明党の連立離脱を受けて、国内政局が混迷してきました。米政府機関の閉鎖継続、日本の首相の行方など、市場にとって波乱要因が多いため、方向感のつかみにくい展開が想定されます。週末の大きな動きをうけた週明けは、日本・米国と祝日になるため、市場はどのように反応するのかを確認する必要があります。

10月13日(月)日本・米国・カナダ:祝日
   14日(火)英国:雇用統計
         ドイツ:ZEW景況感指数
         IMF世界経済見通し
         米国:FRB議長の講演
   15日(水)米国:消費者物価指数
   16日(木)オーストラリア:雇用統計
         米国:新規失業保険申請件数、小売売上高、
            フィラデルフィア連銀景況指数
   17日(金)米国:鉱工業生産指数
   18日(土)米国:FRBブラックアウト期間入り

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