今週の注目材料(7月28日~8月1日)

先週は、市場インパクト大きな材料が続きましたが、週末の米国の雇用統計で市場の雰囲気は一変しました。日本・米国ともに政策金利は市場の予想通りに据置きました。その後の日銀総裁やFRB議長の発言を受けて、円安ドル高が進みました。しかし、USDJPYを除きJPYは方向感の乏しい展開のなか、USD一強の動きを見せていました。それが、米国の雇用統計のサプライズを受けて、市場の方向感は逆転しました。米国の利下げ期待の後退から、早期利下げ観測が強まる動きとなりました。非農業部門雇用者数は、7月が予想を下回り、6月分は147.万人増からの1.7万人増に大場下方修正となりました。こうしたことを受けて、トランプ大統領は労働統計局長を即刻解任するなど、市場での不安感が高まった。

今週は、米国雇用統計明け後の月曜日の動きに警戒しています。日本・欧州市場がどのような反応をするのか注意したいと思います。火曜日の米国の貿易収支・ISM非製造業景況指数に注目しています。トランプ関税の影響がどのように貿易収支に反映されているのかを確認したいと思います。また、ISM非製造業景況指数はこれまで堅調に推移してきた米国のサービス産業の動向に変化があるのか注目しています。さらに、早期利下げ観測が高まった中で、米国の30年債の入札にも注目です。英国では、政策金利が発表されますが、市場予想は利下げ観測が確実と判断しています。BOEの四半期金融政策が発表され、インフレ見通しに注目しています。市場では、8月に続き、11月にも利下げを予想が高まっており、GBPの動きには警戒が必要です。日本では、国内政局の混迷が市場にどう影響するのか注視していきたいと思います。

8月4日(月)米国:耐久財受注
       オーストラリア・スイス:祝日で休場
8月5日(火)米国:貿易収支、ISM非製造業景況指数
8月7日(木)英国:BOE政策金利、BOE四半期金融政策
       米国:新規失業保険申請件数・30年債入札
8月8日(金)日本:日銀金融政策決定会合における主な意見の公表
       カナダ:失業率

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