取引時間帯別の特徴

ロンドン市場は、世界のFX取引の37%(2016年4月調査、詳細は参考資料及び添付ファイル)を占めています。
このため、17時(夏時間16時)に大きく動く傾向があるのは、実需の投資家に加え、機関投資家、ヘッジファンドなど、多くの投資家が一斉に参入してくるからです。
また、アジア市場(東京や香港、シンガポールなど)に大きな実需の取引があると、この取引を受けた銀行は流動性の高いロンドン市場に注文を出す傾向があるからです。


添付ファイルの表にある通り、取引高上位のフランス・スイス・ドイツは英国との時差が1時間であるため、こうした国における色々なタイプの投資家が参入する16時(夏時間15時)も動きがみられます。
また、アジア時間で大きな実需の取引があり、ロンドン市場に注文が出てくることが推察される場合など、ヘッジファンドなどの投機筋がロンドン市場の17時を前に思惑的に動くことがあります。


また、NY市場オープンの1時間前の21時(夏時間20時)はロンドン市場のお昼頃にあたり、値動きの少なくなる傾向があります。
逆に、22時半(夏時間21時半)は、ロンドン市場のトレーダー達がお昼休みから戻り、米国市場では経済指標の発表が多くあるため、この時間帯の前の22時(夏時間21時)が時間帯の切替わりの重要な時間になります。


(参考)2 0 1 6 年 9 月 1 日付、日本銀行 金融市場局
「外国為替およびデリバティブに関する中央銀行サーベイ(2016 年 4 月中 取引高調査)について:日本分集計結果」

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